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超人気マルチーズはこんなワンちゃん!飼い方を徹底解説

投稿日:2020年4月24日 更新日:

真っ白でふわふわ、真っ黒の美しい瞳を持つ、わたあめのような可愛いワンちゃん、マルチーズ。

マルチーズ

日本では昔から、「お座敷犬」の代表格として変わらない人気があり、ずっと人々に寄り添ってきてくれた健気なわんちゃんです。

マルチーズは人に慣れやすく、甘え上手であるともいわれています。

今回は、そんなマルチーズの特徴や性格、歴史や飼い方について、ご紹介します。

「マルチーズの歴史」 

まずは、マルチーズの歴史から見ていくことにしましょう。

<年代>

マルチーズは、さまざまな犬種を交配させ長い間かけて完成された犬種で、いわゆる「原種」ではありません。血統的にはビション・フリーゼ、ハバニーズ、ボロニーズ、コトン・ド・テュレアールなどのビション系犬種が元となった犬種です。

マルチーズは、ヨーロッパで最初から愛玩犬として飼われた犬種として、もっとも古い歴史を持っています。

その歴史は紀元前1500年頃にまでさかのぼります。

貿易の中継点だったマルタ島にフェニキア人の水夫たちが持ち込んだ犬が元になっていると言われていて、マルチーズに関する記述は紀元前300年頃に記録されているものが残っています。

14世紀初め、初めてイギリスに持ち込まれ、上流階級の婦人たちから「抱き犬」として高い支持を受けた。特にヘンリー8世はマルチーズを溺愛していたという。15世紀にはフランスにも渡って、一躍流行犬となり、破格の値段で取引されたとされている。

マルタ島がイギリス領となった1813年以後、2頭のマルチーズがヴィクトリア女王への献上品としてイギリスに送られました。2頭は結局は女王の手には渡らなかったものの、当時は世界最大の帝国だったイギリスで初めてドッグ・ショーに出されたことで名声を高め、さらなる人気に火をつけることとなりました。

その後、1888年にAKC(アメリカ畜犬協会)に認定されることになったことから、この犬種の人気は徐々に上昇し、この時期にはヨーロッパ全体で流行しました。

日本でも、それまでに飼育はされていましたが、流行したのは1970年代に入ってからです。もともと日本人は、白色被毛の犬が好きで、マルチーズが普及されるまでは、小型犬の代表と言えば同じく白い被毛を持つスピッツが中心でした。

今では、スピッツよりマルチーズを飼っておられる日本人の方が多いですよね。

<原産国>

マルチーズの原産国は、マルタ共和国です。

イタリアのシチリア島の南に位置した、小さな島国です。

<犬種名の由来>

マルチーズという犬種名は、原産国のマルタ共和国に由来しています。

<種類>

マルチーズには、特に種類はありません。

また、毛色も白一色ですので、大きさや毛色で種類わけされることはありません。

「マルチーズの特徴」 

次に、マルチーズの特徴を細かく見ていくことにしましょう。

<毛色>

マルチーズの毛色は「純白」がスタンダードとされています。

稀に、薄い黄色であるレモン色や、淡いタン(なめし革色)が目の上の部分に発現することがあります。これらは、マルチーズの基準として許されてはいますが、ジャパンケネルクラブ(日本畜犬協会)では「好ましくはない」とされています。

<大きさ(高さ、体重)>

マルチーズの体高の平均は、20~25㎝で、平均体重は2~3㎏です。

家庭犬として作られた、愛玩犬・小型犬に部類されます。

<臭い>

犬の臭いは、その犬種が持つ体の特徴で変わることもあります。

ですので、頻繁に洗っているのになぜか臭うという犬種もいて、体臭がきつい犬とそうでない犬にわかれます。

マルチーズの被毛はシングルコートという構造をしています。犬の被毛は大きく分けてダブルコートとシングルコート2つのタイプがあります。

シングルコートを持つ犬は温暖な地方で育種改良された犬が多く、冬の寒さから体温を守る必要がないため、被毛の中の風通しが良い構造になっています。

対してダブルコートは、ダブルと言われる通り2層構造となっており、寒冷地で育種改良された犬が多いため、下毛によって体温を守るような構造になっています。

このようにダブルコートの犬種はシングルコートの犬種に比べて、被毛の中に風を通しにくい構造になっているため臭いが被毛の中にこもりやすくなるため、どうしても体臭がきついと言われています。

お手入れ方法にももちろんよりますが、シングルコートであるマルチーズがあまり臭わないのは、こういった理由があるからなのです。

ただ、身体の臭いは健康状態が悪い場合も悪臭がします。

特に、口臭が酷い場合は歯周病やその他内臓疾患の可能性がありますので、すみやかに獣医師の診断を仰ぎましょう。

<性格>

マルチーズの性質は大人しく、人なつっこいのが特徴です。

また、明るく外交的でもあるので他人や他のわんちゃんとも仲良くすることができるため、多頭飼いや異犬種飼いにも向いています。

行動的は「ほどほどに快活でほどほどに穏やか」「ほどほどに賢いが、好奇心や探求心が強すぎてイタズラに走ることもない」「警戒心はあるので少しは吠えるが、いつまでも騒ぎ立てるタイプではない」など、何事にもフラットで、コントロールしやすいのもこの犬の良いところ。もちろん犬らしい従順な一面があります。

マルチーズは、初心者でも飼いやすく、甘えん坊で「抱き犬」としても知られています。

大人しい子がほとんどですが、対照的に勇敢で他の大型犬に対しても臆することなく振舞う面もあり、オス犬よりもメスのマルチーズの方が気が強いことが多いです。しかし、これはどの犬種にも言えることですね。

「マルチーズの飼い方」

次に、マルチーズの飼い方について詳しくご説明していきましょう。

<飼う場所(室内)>

マルチーズは、気温の寒暖差に弱い犬種です。ですので、室内外が基本です。マルチーズは、小型犬にしては子供に対してもかなり寛容であることからも家庭向きとされています。多くの小型犬は、小さなお子様に恐怖心を抱くので、懐かなかったりすることもありますが、マルチーズは、そのようなことはあまりありません。しかし、骨が華奢なため、抱っこして落下させると骨折や脱臼することもあるため、小さい子供や老人と戯れる際には十分に配慮が必要です。

<散歩>

マルチーズは、美しい被毛が特徴の本当に綺麗なワンちゃんです。

特に日本人は、真っ白の動物を好み大切にする傾向があるため、それゆえマルチーズが日本で人気を博したのですが、「犬が汚れるのが嫌だ」とあまり外出させない、散歩させない飼い主も多く見受けられます。

ですが、健康維持のためには毎日お散歩が欠かせません。

1日20分程度で構いませんので、天気のいい日はお散歩を一緒に楽しみましょう。

<エサ>

マルチーズには、基本的にはドッグフードを与えるのが良いでしょう。

マルチーズは、身体が真っ白のため、きちんと手入れしないと汚れが目立ちます。

特に、油でコーティングされたドッグフードを与えていると、涙焼けやよだれ焼けが酷く、目の周りや口周りが茶色く汚れることがあります。

命に別状はないというものの、ドッグフードの質としては、あまりよくありませんので、ドッグフードを選ぶ際は、油コーティングされていないもの、添加物が使用されていないものなどを選ぶようにしましょう。

<トリミング>

マルチーズ

マルチーズは、トリミング(カット)が必要な犬種です。

そのため、カットの方法でいろいろな違った表情が楽しめるのも面白いですよね。

マルチーズも、ヨークシャーテリアのように、フルコートスタイルにすることもできます。ただし、これは自宅での手入れも大変ですし、毛が地面に触れてしまうため切れてしまうことも多く、ラッピングといって毛先を専用の紙で巻いて保護するスタイルが一般的です。

フルコートスタイルは、ドッグショーに出すためのスタイルであるのが普通なので、一般のご家庭でペットとして飼育する場合は、短くカットするのが一般的です。

マルチーズのような長毛種は、ヘアスタイルの楽しみ方もありますので、色々おしゃれにチャレンジしてみてくださいね。

<価格>

マルチーズの価格相場は、10万円~25万円の範囲で販売されていることが多いです。

トイプードルやチワワといった他の犬種よりは若干低い価格設定ではありますが、犬の質や血統によっては50万円を超えて高額に販売されることもあります。

「マルチーズの食事」 

マルチーズの食事は、一般的にはドッグフードを与えている方が大半ですし、カロリーコントロールや栄養バランスをきちんとしたほうがいいので、そういう意味でもドッグフードを与えるのが手軽です。

ここでは、マルチーズに必要な栄養素や、NG食材についてご説明します。

<必要な栄養素>

マルチーズに必要な栄養素は、「タンパク質」「脂質」「炭水化物」「ビタミン」「ミネラル」「水」です。

タンパク質は植物性ではなく動物性たんぱく質が重要で、しかも良質なたんぱく質が必要です。

タンパク質は毛、皮膚、爪、筋肉、腱、靭帯、軟骨等を作るアミノ酸を供給し、ホルモンや免疫物質生成の材料にもなる必須栄養素です。

タンパク質が足りないと、免疫力が低下し、弱い個体になってしまいます。

次に脂質です。

脂質は生命活動のエネルギーとなりますが、与えすぎには注意が必要です。

脂分を与えすぎることにより、肝臓病になってしまったり、皮膚疾患になってしまうことがあります。

体内に入った食べ物は、胃腸を通過し肝臓で栄養素かどうか判断されますが、脂に関してのみ直接心臓に作用します。ですので、粗悪な脂を与え続けていたり過度な脂質を摂取していると心臓疾患になりやすいことがわかっています。

特に、マルチーズは皮膚が弱くべたつく子も多いので、良質な脂を適量摂取させることを心がけましょう。

また、脂質を摂取しすぎると胆泥症になることも多く、場合によっては胆嚢を摘出する手術をしなければならないこともあり、そうなりますととても厄介です。

次は炭水化物です。この栄養素は、摂取後すぐにエネルギーに変わってくれることから、これも必須要素です。しかしながら、炭水化物は糖分に変化しますので与えすぎると、確実に太りますので注意しましょう。マルチーズのような小さなわんちゃんには肥満は大敵です。

次はビタミンです。

ビタミンの中でも犬に必要なビタミンは下記の通りです。

水溶性ビタミン ビタミンB1、B2、B6、B12、パントテン酸、ナイアシン、葉酸、ビオチン、コリン、ビタミンC
脂溶性ビタミン ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンK

ビタミンは、体内で合成できないため食事から摂取する必要があります。

ただし、最も重要なことはビタミンは摂取しても、日光に当たらないと身体に作用しないため、食事を与えるだけでなく、十分な散歩が必要です。

また、ビタミン不足は特に皮膚に影響を与えます。マルチーズは皮膚が弱い犬種でもありますので、ビタミンをしっかり摂取して強いお肌を作る必要があります。

次に、ミネラルです。

ミネラルは、体液バランスの調整、細胞の一般機能、神経伝達、筋収縮、そして体の構成(骨)などで重要な役割を果たします。

また、鉄はヘモグロビン(赤血球)及びミオグロビン(筋肉)、ヨードは甲状腺ホルモンの必須成分です。

犬に特に重要なのはカルシウムとリンです。カルシウムとリンはいずれも骨・歯の構成成分です。これらが不足すると当然ですが、歯や骨の疾患になりやすくなります。

近年、犬のクル病が何故か流行しています。

クル病になると禿げてきたり、手足や身体が曲がってくるなどの症状があらわれてしまいます。

クル病は、栄養バランスの悪い食事と日に当たらないのが原因だとされているので、ビタミンやカルシウムをきちんと摂取し、散歩で日光浴を行うことで防ぐことができます。

最後に水です。

水は栄養素というよりは、生命維持になくてはならない成分です。

健康な犬が一日に必要な水の量(mL/日)は、一日に必要なエネルギー量(Kcal/日)とほぼ等しいと言われています。

ワンちゃんの中には、なかなかお水を飲んでくれないという犬もいて、飼い主様を悩ませているケースもよくありますが、水分不足は即、命にかかわります。

脱水状態に注意し、日頃から積極的に水を飲ませてあげましょう。

<与えてはいけない食べ物>

マルチーズが食べてはいけないものは、「ネギ類」「チョコレート」「アルコール」です。この他には、果物だと「ブドウ」「アボカド」「トマト」なども、中毒を起こす子もいますので与えないほうが無難です。特に果物の種子には毒性があるものが多いため、どんな果物や野菜であってもタネを取り除くことを忘れないでください。サクランボなど、種を誤って食べてしまう可能性が高い場合は、与えないほうが無難です。

さらに、人間用に味付けされたご飯は、犬には過剰な塩分が含まれていますし、調味料などの成分の中には犬にとっては危険なものもありますので与えてはいけません。犬も味が濃いものは好きですし、甘味を好みます。ですので、一度人間の食事を与えてしまうと癖になってしまいますので、注意してください。

飼い主様ご自身が気を付けておられても、ご家族同居の場合は、お年寄りや小さなお子様がついつい与えてしまったということも、よくありますよね。

しかし、時には命にかかわること、太ってしまうと心臓など身体のあらゆる場所に弊害をもたらすことを説明し、ご家族でしっかり話し合い、マルチーズのためを思うなら、人間用のものは与えないとルールをご家庭で決めてください。

<ドッグフード>

ドッグフードには、量販店やペットショップで販売されている物や、通販でしか手に入らないこだわりのドッグフードなどさまざまな種類があり、何を与えればいいのかわからないという方もおられると思います。

ただし、市販のフードにはマルチーズの身体に良くない添加物が使われていたり、その添加物が発がん性物質の場合もあったりと、危険なドッグフードも販売されていますので、飼い主様として愛犬に与えても安心なドッグフードを是非見つけてください。

涙焼けがよくならないマルチーズは、ドッグフードを変えると改善されたという事例が多いですよ。

「マルチーズのしつけ・トレーニング」

マルチーズは、とても賢く人に従順で、しつけもしやすい犬種です。

そのマルチーズとはどのようにコミュニケーションをとって、躾をしていけばいいのでしょうか?

<接し方・コミュニケーション>

マルチーズは、生後2~3か月後が最も順応性が高くしつけしやすい年代です。保護犬などを迎える場合は別ですが、ブリーダーやショップから迎える際は、だいたい生後このくらいで迎えることが多いですよね。

ですので、マルチーズをお迎えしてすぐにしつけを始めるようにしましょう。

マルチーズはとても賢いのですが、小型犬特有の「甘えん坊」「怖がり」な特性も持ち合わせています。そういう犬種はだいたい吠える子が多いのが難点です。

マルチーズも、無駄吠えする傾向にありますので、不安を与えないように密にコミュニケーションをとってトレーニングしていきましょう。

<褒める・叱る>

マルチーズにベストなしつけ方法は、「褒めてしつける」ことです。人間の場合は、叱られて伸びる人もいますが、犬にはまずそのようなタイプはいません。

もちろん、時には叱ることも必要です。

ただし、叱る際は必ずいけないことをしてすぐに叱ります。後で叱られても犬にしてみればどうして叱られたのかわからないからです。

また、叱る際には必ず言葉で叱ります。間違っても体罰を与えてはいけません。

さらに、状況で変えることもダメです。昨日と今日で叱る内容を変更してはNGです。

次に重要なことは、「叱りすぎない」ということです。

いつまでも同じことでずっと叱っていると、性格が委縮してしまい、せっかくのマルチーズの長所である「明るさ」「活発さ」が失われてしまいます。

叱るタイミングは、的確にわかりやすく、あっさりとが原則です。

<室内>

マルチーズは、あまり目に余るイタズラをするというような犬種ではありませんが、子犬の時代はどうしても、さまざまなものに興味が沸きます。

笑ってすまされるくらいのいたずらであれば、ある程度は仕方ないですが、コードを噛んで感電するなど命にかかわる場合は困りものです。

このようなことにならないように、家の中で触ってはいけないものや、入ってはいけない場所については幼いうちに厳しくしつけるほうが良いでしょう。

<散歩>

マルチーズ散歩

マルチーズは、足が弱い犬種でもありますので、あまり長時間散歩させなくても構いません。ですが、毎日の散歩は心身ともを鍛え、健康にしてくれますので、できるだけ毎日散歩させてあげましょう。

1日20分程度を1~2回行うのが良いですね。

また、散歩することで飼い主様のとコミュニケーションを図ることにもつながるので、よりいっそう絆を深めることができるでしょう。

<無駄吠え>

先ほどもお伝えしましたが、マルチーズは小型犬特有の「無駄吠え」する傾向があります。これは、自分の身体が小さいための恐怖から守るためなど、マルチーズなりに理由があるのですが、無駄吠えはかなり近所迷惑になってしまいます。

ですので、無駄吠えしないように小さなころからしっかりとトレーニングしていきましょう。

無駄吠えのトレーニング方法は、いろいろですが、無駄吠えをしている理由によっても違ってきます。

怖くて吠えているのであればその不安要素を除いてあげる必要がありますし、要求吠えの場合は吠えるたびにその要求を叶えてやっていたのでは、全く直りません。

まずは、なぜ無駄に吠えているのかを把握して、トレーニングを始めていきましょう。

<トイレ>

マルチーズへのトイレのしつけかたは、

  • ペットシーツを敷いた箇所を囲いで囲む
  • その中で遊ばせておき、トイレをしたら褒める
  • 囲いの大きさはそのままで、だんだんシーツを敷く範囲を狭めていく
  • トイレしたら褒めるを繰り返す。ただし、失敗したら叱るのではなく無視する。
  • だんだんできるようになったら、囲いを外す。
  • 以上をきちんとできるまで繰り返す

というような順序が一般的です。

トイレのしつけができないと悩んでいる飼い主様はとても多く、それがストレスになってしまっている飼い主さんは多いようです。

まず重要なことは、焦らないことです。

トイレのしつけは、根気が必要なトレーニングです。何度も同じことを繰り返していくうちに、だんだん覚えてくれるので、すぐできるようになると思わないで気長に行っていきましょう。

マルチーズは、人の言うことをよく理解しますので、比較的トイレのしつけはしやすい犬種です。諦めずに、トレーニングしてくださいね。

<噛む>

マルチーズは、人が好きな犬種ですので人に対して噛みつくということはあまりありません。しかし、もちろんすべてのマルチーズに噛み癖が無いとは言えませんから、人や他のワンちゃんを噛まないようにしつけるのは必須です。

人を噛んだ犬の結末は残念な結果が多く、最悪の場合殺処分されることもあります。噛み癖のある犬は、早いうちに直さないと大変なことになってしまいます。

大切な愛犬を失わないためにも、必要最低限のしつけはきちんと行いましょう。

<留守番>

お仕事を持たれている場合は、その間は家で留守番をさせなければなりません。

留守番のしつけは、最初は5分程度の短い時間からはじめて、だんだん時間を伸ばしていくやり方がベストです。

特に、マルチーズは寂しがりやですので、いきなり長時間留守番させてしまうと、分離不安の原因にもなりかねませんので、少しずつ行います。

もしお仕事で長時間家をあけることが予想される場合は、留守番訓練期間も逆算した上で迎えるのが良いでしょう。

さて留守番のしつけで「フリーにさせておくか」「ケージに入れておくか」で見解がわかれます。まだ留守番に慣れていなかったり、子犬のうちは留守中何が起こるか予想できないため、ケージの中で留守番をさせる方が良いでしょう。

マルチーズは活発なわんちゃんなので、ケージをよじ登って、外に出たらしく、家に帰ってみたらフリー状態で過ごしていたなんてことも。

日本では、災害も多く留守中にもし何かあっては大変ですので、ケージも蓋つきのものを選ぶようにしてください。

電気コードを噛んだりなど、命に係わるいたずらをしなくなったら、フリーで過ごさせても構いませんが、その場合も犬の手の届くところに、食べてはいけない食材や触っては危険なものなどは置かないよう心がけましょう。

「マルチーズの健康」 

マルチーズ

犬には、それぞれかかりやすい病気や怪我があります。

犬種によってかかりやすい病気というのは、確かにあります。

その病気にならないことが一番ですが、もしなってしまった際に慌てないで適切な処置をしてくれる医師を探すためにも、マルチーズがかかりやすい病気や怪我について知っておくことは飼い主の務めでもあります。

<かかりやすい病気・けが>

マルチーズがかかりやすい病気は以下の様なものが挙げられます。

「憎帽弁閉鎖不全症」

心臓疾患のうち、実に75%以上がこの疾患だと言われています。

これはマルチーズ特有の病気ではなく、小型犬に発症しやすい病気です。ある意味当たり前だと言えますが、人も犬も年齢を重ねると、若いころのままのようにすべてにおいて健康であるとは言えません。

医師から「ご愛犬は、憎帽弁閉鎖不全症」だと言われたら、驚いてしまうかもしれませんが、シニアの小型犬の70%近くが、何らかの心臓疾患を抱えていると言われているため、別に珍しい病気ではありません。

マルチーズでは、7~8歳になると70~80%の割合で、この病気だと診断されます。

この病気になると、喉にモノがつかえたような咳をするようになったり、散歩中につかれて座り込んだりするようになります。

心臓病は、基本的には完治しませんので、発症した場合はお薬で、今出ている症状をできるだけ緩和し、穏やかな余生を過ごせるようQOLの改善を目指すことが目的となります。

肺に水が溜まる肺水腫が顕著な症状ですので、それを防ぐために利尿剤が処方されたり、ステロイドを処方されて様子見になります。

「免疫介在性溶血性貧血」

何らかの原因によって、自己の赤血球に関する抗体が生成され、血管内や脾臓、肝臓、骨髄内で免疫学的メカニズムによって赤血球が破壊される病気です。貧血の一般的な症状に加えて、発熱、血尿、黄疸などが見られます。治療は免疫抑制療法を行うのが一般的で、ステロイド剤投薬で様子見します。再発したり、難治性の場合は脾臓を摘出する手術を行う場合もあります。

「血小板減少症」

上記でご説明した免疫介在性溶血性貧血が原因で、血小板が減少してしまう病気です。その他の原因としては腫瘍や感染症などが考えられます。免疫介在性溶血性貧血同様に、ステロイドで治療を行います。

免疫介在性溶血性貧血と血小板減少症は、合併することが多いので、併せて治療を頑張っている子も多いです。

「流涙症」

流涙症は、涙液が涙点から排出されず、内眼角からあふれ出る症状を言います。その涙が、周辺の被毛と反応し、赤く変色します。いわゆる涙焼けです。

原因としては、角膜炎などの眼の炎症や、リンパの流れが悪く滞ることでのうっ滞、眼の機能異常などさまざまなことが考えられます。

治療方法としては、目薬をさしたり、涙管の洗浄を行うなどがあります。

なお、流涙症は与えるドッグフードを変えたり、手作り食に変更することで改善されるケースも多いので、お悩みの方はまず食生活を見直してみてください。

「甲状腺腫瘍」

甲状腺部分に腫瘍ができることです。

最近では犬のガンも増えてきています。

腫瘍が認められた場合は、外科的治療や抗がん剤治療など人間同様の治療方法が一般的です。

「膝蓋骨脱臼」

小型犬に非常に多い疾患です。

原因はほとんどが遺伝性のもので、後ろ足の膝のお皿が外れてしまうという疾患を持って生まれてきます。

生まれつき膝のお皿を支えている靭帯が緩かったり、膝の動きをスムーズにする滑車的な役割をする膝蓋骨が嵌っている溝が浅いために、外れてしまうという状態になっています。

この場合、完全に外れてしまうと歩けなくなりますので、外科的療法が必要になってきます。この手術は、両足行うと約40万円ほどかかる高額な手術です。

膝蓋骨脱臼の手術は、とても困難で再発も多いため、膝蓋骨脱臼についてはこの疾患を得意としている医師の診断や手術を是非受けてください。

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