ぶさかわ、ぺちゃ族などここ最近猛烈な勢いで人気が上がってきた、フレンチブルドッグ。あの何とも言えない愛嬌のある、表情豊かな顔立ち、愛らしい丸いボディ、短い脚、むちむちの肌、一度飼うとすっかり虜になってしまうのもうなずけますよね。
最近では、タレントの草彅剛さんが飼い始めた犬種としても有名で、カメラのCMに出演したりと大活躍しています。
今回は、そんなフレンチブルドッグについて、どんなわんちゃんなのか、特徴や飼い方を解説していきたいと思います!
「フレンチブルドッグの歴史」
まずは、フレンチブルドッグの歴史から見ていくことにしましょう。
<年代>
フレンチ・ブルドッグの起源については様々な説がありますが、祖先はモロシア犬であるといわれています。
ブルドッグと名がついてるくらいですから、元となった犬種はブルドッグです。ブルドッグは、闘犬に部類されていますが、1835年に戦闘犬が禁止されます。
その影響から種の存続のため、品種改良と交配を繰り返し、小型のブルドッグが生み出されたのがフレンチブルドッグが誕生したのです。
その後1880年代に熱心なブリーダーによって異種交配がなされ、フレンチ・ブルドッグが誕生しました。当初はネズミ捕り用に飼われていたのですが、その風貌と特徴でフランスの上流階級や芸術家の人々に受け入れられ、認知度と人気は広がっていきます。
この犬種が最初に登録されたのは1885年で、最初のスタンダードは1898年に作成されました。この年は、フランスKCがフレンチ・ブルドッグを公認した年でもあります。
フレンチブルドッグがショーに初めて出陳されたのは1887年のことです。
<原産国>
フレンチブルドッグの原産国は、「フレンチ」と名がついていることから、ずばりフランスです。
<犬種名の由来>
犬種名の由来は、フランス原産であることと、ブルドッグが元になっている犬種ですので、フレンチブルドッグと名前が付けられました。
<種類>
フレンチブルドッグには、種類は無いのですが強いて言えば、アメリカタイプとヨーロッパタイプに分けることができます。
アメリカタイプは、筋肉質というよりコロコロした丸い体型をしています。顔も丸く目も大きいで大きいです。
比較的陽気な性格をしており、とても人懐こいです。
クリーム色のフレンチブルドッグにアメリカタイプが多くみられます。
一方ヨーロッパタイプですが、アメリカタイプより筋肉質で体もガッチリしています。
性格は基本的に陽気なのですが、アメリカタイプにくらべると比較的慎重です。
ヨーロッパタイプは、後で毛色の項でもご説明しますが、ブリンドル色と呼ばれるフレンチブルドッグが多いです。
これは好みの問題ですし、フレンチブルドッグの系列にこだわって迎えたという方は、おそらく少ないので、飼ってみて初めて自分の犬はどちらタイプだとわかりますが、日本人受けするのはアメリカタイプかもしれません。
「フレンチブルドッグの特徴」
次に、フレンチブルドッグの特徴を細かく見ていくことにしましょう。
<毛色>
フォーン、ブリンドル、及びそれぞれの毛色にホワイトの斑があるものが毛色として認められています。以下それぞれの毛色の特徴をご紹介しましょう。
ブリンドル:虎柄のような、ダークな縞模様が特徴的なフォーンの被毛です。濃い縞模様の被毛が地色のフォーンを覆ってはならないとされています。この毛色のフレンチブルドッグの中にはブラックマスクといって、マズル周りが泥棒ひげのように黒い場合もあり人気です。わずかなホワイトの斑が混ざっていても、そこは許されるようです。
フォーン:明るいフォーンからダークなフォーンまでの単色。部分的に明るい色が見られる場合もあります。簡単に言えばきつね色というとイメージしやすいでしょうか。ブラック・マスクである場合も、ない場合もありますが、マスクがある方が望ましいとされています。僅かなホワイトの斑を伴うこともある毛色です。
ホワイトの斑があるブリンドル:この毛色は「パイド」と呼ばれています。斑が全体に分散されているのが理想的です。
ホワイトの斑があるフォーン:「フォーン・アンド・ホワイト」と呼ばれるこの毛色は、斑が全体に分散されているのが理想とされる毛色です。
全ての毛色に於いて鼻は常にブラックであり、レバー色やグレーではダメです。
ホワイト一色のフレンチブルドッグは眼瞼及び鼻がブラックであれば許容されますが、難聴のリスクがあるため繁殖には適さないので注意しましょう。
<大きさ(高さ、体重)>
フレンチブルドッグは、畜犬協会に認定された、正式な純血種ですので体重や体高に、許容範囲といういわば基準の様なものがあります。
これは、ショードッグの基準ですので、この範囲外であればダメなのかというと、ペットとして飼っている分には全く問題はありません。
しかしながら、この基準はスタンダードに基づいて設定された基準ですので、ある程度の目安にはなります。フレンチブルドッグは身体に比べて足が細い子もいますし、もともとボディが丸いので太りすぎに気をつけてください。
フレンチ・ブルドッグの体高はオスが30~31.5㎝、メスが29~31㎝とされています。体重はオスが10~13㎏、メスが9~12㎏となり、オスの方が若干大きくなります。
<臭い>
フレンチブルドッグは、体臭はほとんどしません。
毛の長さも短いので、トリミングの必要もなく定期的に体を洗うので十分です。ただ、フレンチブルドッグは、顔にしわがあるのが特徴ですが、そのシワの溝に汚れがたまり臭いの原因になることもありますので、タオル等で常に綺麗に拭き取ってあげて下さい。
<性格>
フレンチブルドッグは、いかつい風貌と異なる愛情深い性質があり、家族とともに過ごすことを好みます。
さらに、とぼけたような外見を裏切らないユニークな行動を見せてくれることが多いです。
穏やかで思慮深く、神経質な面は少ないため、無駄吠えが起こりにくい個体が多いようです。
他犬には平和的でフレンドリーですが、家族以外の人にすぐに懐くことは少ないかもしれません。
フレンチブルドッグは、ブルドッグの闘犬性をなくすために改良された犬種ですので、凶暴性があっては犬種として正しくないのです。
「フレンチブルドッグの飼い方」
次に、フレンチブルドッグの飼い方について詳しくご説明していきましょう。
<飼う場所(室内)>
フレンチブルドッグは、コンパニオン犬として部類されています。ですので、室内で飼育するのが基本です。
フレンチブルドッグは、とにかく暑さと寒さに弱い犬種ですから、外で飼うのは絶対にNGです。しかし室内だからといって油断は禁物で、夏場は24時間冷房をつけておく必要があります。
夏場は、家の中にいても熱中症になってしまうフレンチブルドッグもいます。
<散歩>
フレンチブルドッグは、とても活発で元気な犬ですので、お散歩もしっかりさせる必要があります。フレンチブルドッグは、膝の関節が弱い個体もあるので、日頃から散歩をしっかりさせ、足の筋肉を鍛えることで、怪我を防ぐことができます。
散歩の時間は、1日30分~できれば1時間ほど歩きましょう。
なお、階段の上り下りは足のためによくないので控えましょう。
<エサ>
フレンチブルドッグには、基本的にはドッグフードを与えるのが良いでしょう。
また、フレンチブルドッグの中にはアレルギーで悩んでいる子も多いので、どんなドッグフードを与えても何らかの症状が出るという場合は、病院でアレルギー検査を受けてみるのもいいかもしれません。検査の結果、思わぬ食材がアレルギーの原因であることがわかることもあります。
<トリミング>
トリミングというのは、犬の毛をカットして整えるという意味ですが、そういう意味ではフレンチブルドッグにはトリミングは必要ありません。
自宅で定期的に洗えるのであればそれでも良いですし、サロンにお願いしてももちろん構いません。フレンチブルドッグで皮膚の弱い子もいますので、薬浴などを実践している飼い主様もおられます。
<価格>
実はフレンチブルドッグは、自然分娩が難しいとされている犬種です。
ですので、安全を期して帝王切開で産ませるブリーダーがほとんど。
そのため、医療費がかかり、その分価格は高くなってしまうということがあります。ペットショップで購入する場合は15万円~30万円ほどが相場で、こだわりのブリーダーから迎えたい場合は、25万円~35万円、ショータイプの様なレベルの高いフレンチブルドッグを求める場合は、50万円を超えることも少なくありません。
「フレンチブルドッグの食事」
フレンチブルドッグの食事は、一般的にはドッグフードを与えている方が大半ですし、カロリーコントロールや栄養バランスをきちんとしたほうがいいので、そういう意味でもドッグフードを与えるのが手軽です。
ここでは、フレンチブルドッグに必要な栄養素や、NG食材についてご説明します。
<必要な栄養素>
フレンチブルドッグに必要な栄養素は、「タンパク質」「脂質」「炭水化物」「ビタミン」「ミネラル」「水」です。
タンパク質は植物性ではなく動物性たんぱく質が重要で、しかも良質なたんぱく質が必要です。
タンパク質は毛、皮膚、爪、筋肉、腱、靭帯、軟骨等を作るアミノ酸を供給し、ホルモンや免疫物質生成の材料にもなる必須栄養素です。
タンパク質が足りないと、免疫力が低下し、弱い個体になってしまいます。
次に脂質です。
脂質は生命活動のエネルギーとなりますが、与えすぎには注意が必要です。
脂分を与えすぎることにより、肝臓病になってしまったり、皮膚疾患になってしまうことがあります。
体内に入った食べ物は、胃腸を通過し肝臓で栄養素かどうか判断されますが、脂に関してのみ直接心臓に作用します。ですので、粗悪な脂を与え続けていたり過度な脂質を摂取していると心臓疾患になりやすいことがわかっています。
特に、フレンチブルドッグは心臓病に悩んでいる子も多いため、良質な脂を適量摂取させることを心がけましょう。
また、脂質を摂取しすぎると胆泥症になることも多く、場合によっては胆嚢を摘出する手術をしなければならないこともあり、そうなりますととても厄介です。
次は炭水化物です。この栄養素は、摂取後すぐにエネルギーに変わってくれることから、これも必須要素です。しかしながら、炭水化物は糖分に変化しますので与えすぎると、確実に太りますので注意しましょう。
次はビタミンです。
ビタミンの中でも犬に必要なビタミンは下記の通りです。
水溶性ビタミン | ビタミンB1、B2、B6、B12、パントテン酸、ナイアシン、葉酸、ビオチン、コリン、ビタミンC |
脂溶性ビタミン | ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンK |
ビタミンは、体内で合成できないため食事から摂取する必要があります。
ただし、最も重要なことはビタミンは摂取しても、日光に当たらないと身体に作用しないため、食事を与えるだけでなく、十分な散歩が必要です。
また、ビタミン不足は特に皮膚に影響を与えます。フレンチブルドッグは皮膚が弱い犬種でもありますので、ビタミンをしっかり摂取して強いお肌を作る必要があります。
次に、ミネラルです。
ミネラルは、体液バランスの調整、細胞の一般機能、神経伝達、筋収縮、そして体の構成(骨)などで重要な役割を果たします。
また、鉄はヘモグロビン(赤血球)及びミオグロビン(筋肉)、ヨードは甲状腺ホルモンの必須成分です。
犬に特に重要なのはカルシウムとリンです。カルシウムとリンはいずれも骨・歯の構成成分です。これらが不足すると当然ですが、歯や骨の疾患になりやすくなります。
近年、犬のクル病が流行っているのはご存じでしょうか?クル病になると禿げてきたり、手足や身体が曲がってくるなどの症状があらわれてしまいます。
クル病はビタミンやカルシウムをきちんと摂取し、散歩で日光浴を行うことで防ぐことができます。
最後に水です。
水は栄養素というよりは、生命維持になくてはならない成分です。
健康な犬が一日に必要な水の量(mL/日)は、一日に必要なエネルギー量(Kcal/日)とほぼ等しいと言われています。
ワンちゃんの中には、なかなかお水を飲んでくれないという犬もいて、飼い主様を悩ませているケースもよくありますが、水分不足は即、命にかかわります。
脱水状態に注意し、日頃から積極的に水を飲ませてあげましょう。
フレンチブルドッグは比較的たくさんお水を飲んでくれる子が多いので、常に新鮮なお水をたくさん用意してあげて下さいね。
<与えてはいけない食べ物>
フレンチブルドッグが食べてはいけないものは、「ネギ類」「チョコレート」「アルコール」です。この他には、果物だと「ブドウ」「アボカド」なども、中毒を起こす子もいますので与えないほうが無難です。特に果物の種子には毒性があるものが多いため、どんな果物や野菜であってもタネを取り除くことを忘れないでください。サクランボなど、種を誤って食べてしまう可能性が高い場合は、与えないほうが無難です。
さらに、桃やイチゴは、好物だという犬も多いのですが、アレルギー反応を起こす場合もありますので、初めて与える際には少しずつ様子見しながら与えましょう。
フレンチブルドッグは、果物を好む子が多いです。
ですが、飼い主様が注意して与えないと危険なこともありますので、気を付けてくださいね。
また、トマトも葉っぱがある周りの青い部分は、毒素があると言われているので、ここも与えないようにしましょう。
さらに、人間用に味付けされたご飯は、犬には過剰な塩分が含まれていますし、調味料などの成分の中には犬にとっては危険なものもありますので与えてはいけません。犬も味が濃いものは好きですし、甘味を好みます。ですので、一度人間の食事を与えてしまうと癖になってしまいますので、注意してください。
<ドッグフード>
ドッグフードには、量販店やペットショップで販売されている物や、通販でしか手に入らないこだわりのドッグフードなどさまざまな種類があり、何を与えればいいのかわからないという方もおられると思います。
ただし、市販のフードにはフレンチブルドッグの身体に良くない添加物が使われていたり、その添加物が発がん性物質の場合もあったりと、危険なドッグフードも販売されていますので、飼い主様として愛犬に与えても安心なドッグフードを是非見つけてください。
アレルギー疾患で苦しむフレンチブルドッグの中には、この添加物がアレルギー原因であることもあります。
「フレンチブルドッグのしつけ・トレーニング」
フレンチブルドッグは、とても温厚で賢く優しい犬種です。
飼い主様やご家族が大好きで、甘えん坊さんの子が多いです。
そんなフレンチブルドッグは、どのようにしつけていけばいいのでしょうか?
<接し方・コミュニケーション>
フレンチブルドッグは、生後2~3か月後が最も順応性が高くしつけしやすい年代です。保護犬などを迎える場合は別ですが、ブリーダーやショップから迎える際は、だいたい生後このくらいで迎えることが多いですよね。
ですので、フレンチブルドッグをお迎えしてすぐにしつけを始めるようにしましょう。
<褒める・叱る>
フレンチブルドッグにベストなしつけ方法は、「褒めてしつける」ことです。人間の場合は、叱られて伸びる人もいますが、犬にはまずそのようなタイプはいません。
ですので、フレンチブルドッグも褒めてしつけると、覚えも良く早くしつけることができます。とにかくフレンチブルドッグは飼い主様に褒められることが大好きです。
もちろん、時には叱ることも必要です。
ただし、叱る際は必ずいけないことをしてすぐに叱ります。後で叱られても犬にしてみればどうして叱られたのかわからないからです。
また、叱る際には必ず言葉で叱ります。間違っても体罰を与えてはいけません。
さらに、状況で変えることもダメです。昨日と今日で叱る内容を変更してはNGです。
<室内>
フレンチブルドッグは陽気な犬種ですので、時にいたずらが過ぎることもあります。
笑ってすまされるくらいのいたずらであれば、ある程度は仕方ないですが、コードを噛んで感電するなど命にかかわる場合は困りものです。
このようなことにならないように、家の中で触ってはいけないものや、入ってはいけない場所については厳しくしつけるほうがフレンチブルドッグを助けることになります。
<散歩>
フレンチブルドッグは、のど周辺の気管が狭く、関節も弱いので長時間の散歩は控えた方がいいでしょう。朝、夕方に10分ずつ歩く程度で構いません。
<無駄吠え>
フレンチブルドッグは無駄吠えしない犬種としても有名です。ですが、無駄吠えをしてしまう場合はきちんとしつけで治さなければなりません。無駄吠えは、犬を飼っていない方にとっては騒音でしかなく、理解してもらえることはないため、苦情を言われて気まずくなる前に無駄吠えをしないようにしっかりとトレーニングを行いましょう。
<トイレ>
フレンチブルドッグへのトイレのしつけかたは、
- ペットシーツを敷いた箇所を囲いで囲む
- その中で遊ばせておき、トイレをしたら褒める
- 囲いの大きさはそのままで、だんだんシーツを敷く範囲を狭めていく
- トイレしたら褒めるを繰り返す。ただし、失敗したら叱るのではなく無視する。
- だんだんできるようになったら、囲いを外す。
- 以上をきちんとできるまで繰り返す
というような順序が一般的です。
トイレのしつけができないと悩んでいる飼い主様はとても多く、それがストレスになってしまっている飼い主さんは多いようです。
まず重要なことは、焦らないことです。
トイレのしつけは、根気が必要なトレーニングです。何度も同じことを繰り返していくうちに、だんだん覚えてくれるので、すぐできるようになると思わないで気長に行っていきましょう。
なお、室内外が基本なのでだいたいの子は家の中でトイレできますが、稀に外でしかしないという場合があります。ですが、将来的に困りますので家の中でもトイレができるように訓練しましょう。
<噛む>
フレンチブルドッグは温厚で賢く社交的な犬種なので、あまり人や他の犬に対して噛みつくということはありません。ただし、全てのフレンチブルドッグに噛み癖が無いとはいえず、他人に対して危害を加えてしまうことももちろんあります。
特にフレンチブルドッグは、顎の力が強いため、噛みつくのを辞めさせないと、相手にケガをさせたり最悪他人の愛犬を殺してしまうこともあります。
人を噛んだ犬の結末は残念な結果が多く、最悪の場合殺処分されることもあります。噛み癖のある犬は、早いうちに直さないと大変なことになってしまいます。
<留守番>
お仕事を持たれている場合は、その間は家で留守番をさせなければなりません。
留守番のしつけは、最初は5分程度の短い時間からはじめて、だんだん時間を伸ばしていくやり方がベストです。
留守番のしつけで「フリーにさせておくか」「ケージに入れておくか」で見解がわかれます。まだ留守番に慣れていなかったり、子犬のうちは留守中何が起こるか予想できないため、ケージの中で留守番をさせる方が良いでしょう。
電気コードを噛んだりなど、命に係わるいたずらをしなくなったら、フリーで過ごさせても構いませんが、その場合も犬の手の届くところに、食べてはいけない食材や触っては危険なものなどは置かないよう心がけましょう。
「フレンチブルドッグの健康」
犬には、それぞれかかりやすい病気や怪我があります。
犬種によってかかりやすい病気というのは、確かにあります。
その病気にならないことが一番ですが、もしなってしまった際に慌てないで適切な処置をしてくれる医師を探すためにも、フレンチブルドッグがかかりやすい病気や怪我について知っておくことは飼い主の務めでもあります。
<かかりやすい病気・けが>
フレンチブルドッグは、実は病気になりやすい犬種でもあります。
フレンチブルドッグの平均寿命は、10歳~14歳ですが最近では医学の発達により、長生きできる犬も増えてきています。
ですが、どのケースも早期発見が長生きのカギになります。
毎日健康チェックをして、定期健診を必ずしてあげましょう。費用面で心配の場合はペット保険等に加入されるのもいいでしょう。
フレンチブルドッグがかかりやすいとされている病気は、熱中症、椎間板ヘルニア、心臓病、気管虚脱、肥満細胞腫、鼻腔狭窄症、軟口蓋過長症が挙げられます。
フレンチブルドッグやチワワのように、鼻が短いタイプの犬種である短頭種と呼ばれる犬種がどうしてもなりやすいのが、気管や鼻、呼吸器系の病気です。呼吸器系の病気は、臓器の形成異常によるものがほとんどで、多くの場合は手術を必要とします。
鼻腔狭窄症、軟口蓋過長症も、呼吸器系の病気です。この症状として顕著なのが「いびき」です。あまりにもいびきが酷い場合は呼吸困難になる可能性もありますし、手術が必要なこともありますので、気になるようでしたら医師に相談してください。犬のいびきは、しばしば「面白いこと」として取り上げられがちですが、楽観視できないものもありますので、しっかり観察しましょう。
また、フレンチブルドッグは、足が弱い個体も多く特に、膝蓋骨脱臼という後ろ足の膝のお皿が外れてしまうという疾患を持って生まれてくる子が多いです。膝蓋骨脱臼のほとんどが生まれつきで、もともと膝のお皿を支えている靭帯が緩かったり、膝の動きをスムーズにする滑車的な役割をする膝蓋骨が嵌っている溝が浅いために、外れてしまうという状態になっています。
この場合、完全に外れてしまうと歩けなくなりますので、外科的療法が必要になってきます。この手術は、両足行うと約40万円ほどかかる高額な手術です。さらに、先天性のものですのでペット保険に加入していても、保険がつかえないこともありますので、仔犬の頃から医療費として準備しておく必要があります。
遺伝的な疾患については、志高くポリシーをしっかり持って繁殖している、シリアスブリーダーと呼ばれる人たちから迎えた場合は、まず心配ないのでフレンチブルドッグを迎えようと検討なさっている場合は、どこから迎えるかも重要なのでじっくり検討してから迎えてくださいね。