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超人気トイプードルはこんなワンちゃん!飼い方を徹底解説

投稿日:2019年9月12日 更新日:

トイプードル画像

トイプードルの歴史

①トイプードルとは

最近日本でも高い人気を誇るトイプードル。でも実はトイプードルは独立した犬種ではなく、プードルの一種です。プードルは大きさによって分類されており、公式には4種類とされています。
体の大きい順にスタンダード、ミディアム、ミニチュア、トイと呼ばれますが、同じ犬種であるため体の構造や性質には大きな違いはありません。また非公式ではティーカップやタイニーといった、トイよりもさらに小さなサイズも登場しています。

②トイプードルの出身地

トイプードルはヨーロッパをはじめ各地にルーツをもちますが、一般的にフランスが原産国であるとされています。これは特にフランスで人気を博したことに由来しています。しかしプードルの歴史は長く、発祥はロシアや中央アジア北部という説もあります。その後ヨーロッパに渡り、地域ごとの犬種と交雑を繰り返しながらドイツ、そしてフランスに入りました。

③トイプードルはいつごろから登場した?

トイプードルが登場した年代については諸説ありますが、一般的には18世紀であるとされています。このころには版画に登場したり、またイギリスやフランスの上流階級に愛されたりと人気を博していたようです。一方で15世紀にはトイプードルくらいの小型のプードルが版画に登場しており、17世紀にはすでにフランスの上流階級の間で愛玩犬として飼育されていたなどの説もあります。
なお、日本には1949年に初めて輸入されてきました。その後2000年代には爆発的な人気を博し、2008年にはジャパンケンネルクラブへの登録数1位にまで上り詰めました。

トイプードルの特徴

6わんこ

①毛色の種類はどれくらい?

トイプードルは毛色が豊富で、公認のカラーだけでも14種類もあります。

基本色 濃淡
ブラック レッド、アプリコット
ホワイト シルバー、ベージュ、シルバーベージュ
ブラウン シャンパン、カフェオレ、クリーム
  ブルー、グレー、シルバーグレイ

基本の色はブラック、ホワイト、ブラウンであり、色の濃淡によりさらにレッド、アプリコット、シルバー等に分けられています。この中でも特にレッド、アプリコット、ブラックは人気のカラーです。このほかにも非公認のカラーとして胸やあご、足先に白のワンポイントが入ったファウルカラー(ミスカラー)、2色以上のカラーを持つパーティーカラーといったカラーもあります。パーティーカラーは特にアメリカやヨーロッパで人気です。なお、トイプードルの毛は成長により退色していくという特徴があり、特に中間色でみられやすいです。

②どれくらい大きくなる?寿命は?

トイプードルの標準的な大きさは、地面から背中までの高さ、体高が28㎝以下です。標準体重は約2.5~4.5㎏と大人になっても小柄です。

次にトイプードルの寿命についてですが、小型犬の中でも比較的長生きで、14~17歳とされています。犬種全体の寿命が10~15年程度であるということから見ても、長寿であることがわかりますね。中には20歳以上になるまで元気でいられる子もいるようです。

③多くみられる性格

トイプードルは素直で賢く、人懐っこい性格であることで知られています。また飼い主に従順であるという一面も持つため、しつけもしやすく、飼いやすい犬種です。なお、毛色によって性格の傾向が異なるといった説もあり、レッドは特に明るく活発、ブラウンはマイペース、ホワイトは社交的等とされています。一般的なトイプードルの性格は、基本的なカラーであるブラック、ホワイト、ブラウンで特に強くみられるようです。

④トイプードルはどんな臭い?

トイプードルは比較的臭いの少ない犬種ではありますが、生活スタイルや飼い方によっては他の犬種と同様に、臭いが強くなってしまうので注意が必要です。

臭いのもとは主に3つあり、1つ目は体臭です。犬は人間とは異なり、臭いを持つ汗をかく分泌腺が全身に分布しています。また全身を覆っている皮脂が酸化することで、悪臭を放つ最近の餌となる脂肪酸が増加してしまいます。このため月に1回はシャンプーして対策しましょう。しっかりドライヤーで乾かしてあげることも重要です。
2つ目は口臭です。口に残った食べ残し、歯石は臭いの原因となります。また、腸で発生したガスが血液とともに全身に回り、呼吸によって排出されることもあります。対策としては歯磨きによって口内を清潔に保つ、臭いの少ない餌を選ぶなどが挙げられます。
3つ目は便臭です。犬にも人間と同様に腸内には善玉菌と悪玉菌が存在します。悪玉菌が多くなると悪臭の原因となる有害物質が多く生産されてしまうのです。ストレスや生活習慣の悪化などによっても悪玉菌は増加してしまうため、飼育環境の見直しも、体臭軽減に役立ちます。また、肛門腺と呼ばれる場所から臭いの原因となる分泌物が排出されています。シャンプーなどの際に分泌物を絞り出してあげることも有効です。

トイプードルの飼い方

①トイプードルとの出会い方

トイプードルと出会う方法としては、ペットショップやブリーダーから買い取るのがメジャーです。ペットショップは気軽に立ち寄ったり、すぐに犬を購入したりできるという手軽さが魅力です。ブリーダーの場合は手軽さには欠けますが、繁殖を専門に扱っているため犬ごとの特徴を細かく教えてくれたり、飼育についての詳しいアドバイスをくれたりするというメリットがあります。
しかし、悪質な環境で繁殖や飼育しているブリーダーから購入するワンちゃんは、病気にかかりやすい場合もあります。事前の顔合わせや飼育環境の見学などは慎重に行い、信頼できるブリーダーを探しましょう。
トイプードルを購入する場合の価格相場はおよそ20~30万円で、ペットショップから購入する方が安くなることが多いです。価格は血統や毛色、性別などにより上下しますが、将来体が大きくなりそう、病気を持っている、高齢であるなどの理由により価格は低下します。
他にも保健所や動物愛護センターなどから、譲渡会などを通して引き取る方法もあります。保護している団体によっては本格的に引き取る前にトライアル期間を設定している場合もあります。反面、里親候補の方に対する調査や事前の条件提示が厳しくなることもあるようです。なお、保護されたワンちゃんは病気を持っていることもあり、治療費などが最初から多くかかることもあります。また高齢であったり、虐待されていた経験を持っていたりする場合は、しつけが難しいこともあります。引き取る前にそれらの現実をしっかりと把握することが重要です。

②必ずやらなければならないこと

トイプードルをお迎えしたら必ずやらなければならないこと、それが毎年の狂犬病の予防接種と畜犬登録です。生後90日を超えたトイプードルを含めた犬は、毎年必ず狂犬病予防の予防接種を行う必要があります。そして最初の予防接種終了後30日以内に、お住まいの市町村長への畜犬登録を必ず行います。登録料は3000円程度です。
この登録は基本的にワンちゃんの生涯で1度きりですが、引っ越しなどをした場合はその都度届け出ます。これらの制度の詳しい内容は市町村ごとに定められているため、お住まいの市町村で調べてみてください。

③家の中で飼いたい!おすすめの場所は?

寝るトイプードル

トイプードルは体が小さい為、屋内飼育に向いています。ここでは家の中で飼育するのにおすすめの場所や注意点について説明します。
最初にワンちゃんが落ち着いて生活できるように、住居スペースを決めましょう。ハウスやサークルを使ってスペースを確保してあげることも効果的ですが、設置する場所に気を配ってあげることが大切です。
まずリラックスできるように、静かな場所を選びます。人通りの多い廊下や玄関は避けた方がいいですね。また、快適に、清潔に保つためになるべく風通しが良く、逆にクーラーなどの風は直接当たらない場所が望ましいです。そして肝心なのが、飼い主の目が届く場所を選ぶことです。死角になってしまう場所では小さな変化に気づくことが出来なくなってしまうため、見通しの良い場所にしましょう。
次に床材についてです。よく使われているフローリングや毛足の長い絨毯はトイプードルが足を滑らせてけがの原因になったり、絨毯の毛を誤食してしまったりすることもあります。フローリングに犬用のすべり止めのワックスを塗る、滑りにくい素材のコルクシートやクッションシート、タイルカーペットを敷くといった対策をとると良いでしょう。
最後にワンちゃんの誤飲・誤食を防ぐために、床を片付けましょう。特に小さなアクセサリーやコード類、観葉植物などは好奇心からかじったり、食べたりしてしまうこともあるため非常に危険です。なるべく高いところに置く、ワンちゃんの入らない部屋に移動させるなどの対策を取りましょう。

④餌はどうやってあげる?

お世話に欠かせないのが食事の用意です。食事内容は後程ご紹介しますので、ここでは餌の与え方についてご説明します。
トイプードルをお迎えしたときは、まだ子犬である場合が多いかと思います。子犬のうちは体重の4~5%程度、目安としては2~3か月では約70g、4~5か月では約80g、6~7か月では約100gです。8か月ごろには成長期が終わるため、このころからは徐々に食事量を減らしていきます。これらの量を血糖値維持のために、3~4回に分けて与えます。なるべく食べ残しが無いように工夫しましょう。なお、離乳してすぐの子犬にドライフードを与える場合には、食べ慣れるまで砕いたり、ふやかしたりして食べやすいように手を加えるといった工夫も必要となります。
成長し、成犬となってからは体重の2%程度、約70~120gを朝晩の2回に分けて与えましょう。この餌の量は運動量や体型によっても変化するので、ライフスタイルによって調整しましょう。
老犬となってからは約50~100gに餌の量を減らし、肥満予防をします。このころには消化機能が低下してくる場合も多い為、食欲が無い場合には小分けにして与えたり、消化に良いものを選んだりなどの工夫をしましょう。

⑤散歩の仕方

トイプードルは体が小さいし、室内犬だから散歩はしなくて大丈夫!…とは思っていませんか?実はトイプードルの原種であるプードルは狩猟犬として改良されたというルーツを持つ犬種であるため、その気質を受け継いでいるトイプードルも運動が好きですし、ある程度の運動量も必要なのです。
まず理想的な散歩の長さですが、1日合計30分~1時間程度、距離にすると約1~2㎞です。この長さを毎日、できれば2回などの複数に分けて行きましょう。子犬の場合は10分程度の短距離から始め、様子を見ながら徐々にこの長さまで伸ばしていきます。
次により質の良い散歩にするコツです。まずは快適に運動できるよう、出かける時間を工夫しましょう。夏は涼しい朝方や夕方、冬は日が出てきて暖かくなってきた時間がおすすめです。そして散歩コースですが、新しい刺激を楽しみ、飽きないようにするためにも日によってコースを変えてあげましょう。なお、コース上に公園があるとおもちゃを使った遊びも楽しめるためおすすめです。
散歩を始める時期ですが、生後6か月頃になってから、またワクチン接種が終了してからにしましょう。早すぎる散歩デビューは病気に感染するリスクが高かったり、飼い主との距離感がわからなかったりして危険です。
散歩に出かける前には毛にごみが絡まることを防ぐため、毛玉のチェックをします。帰ってきてからは汚れを落とすためのブラッシングをし、足を拭いてあげます。ノミやダニがついていないかのチェックも同時にしてあげましょう。

⑥かわいいだけじゃない!大事なトリミング

トイプードル画像

トイプードルの毛はカールしていて、抜けにくいという特徴があります。これは部屋が汚れにくいというメリットになります。しかし、ワンちゃんにとっては逆に毛が長く伸びすぎてしまい、目に毛が入ったり、毛が足の裏にかかって滑りやすくなったりといったデメリットにもなります。また、毛玉が出来てごみが絡まってしまい、清潔感も損ないます。このため、ワンちゃんが清潔に、快適に過ごすためにもトリミングは必要なのです。
トリミングの頻度は基本的に月1回程度ですが、夏場やスタイルが崩れてしまったら、もう少し早めにカットに連れて行ってあげましょう。
トイプードルのカットで特に人気が高いのは、耳と口周りの毛を多めに残したテディベアカットです。他にも耳と顔が真ん丸に、一体になるようにカットしたアフロスタイル、頭の毛をモヒカンのように残したモヒカンスタイルなども人気です。

⑦必要になるグッズ

  • ケージ・サークル
  • トイレトレー・トイレシート
  • 食器・給水器
  • ブラシ・コーム
  • シャンプー
  • 首輪・リード
  • キャリーケース
  • おもちゃ

まずは狭いところが落ち着くトイプードルのためにケージやサークル、そしてトイレトレーを用意しましょう。ケージはベッドが置けて食事にも十分な広さの物、そして飛び越えられないように天井付きにするか、天井無しの場合は高さ600~700㎜以上の物が望ましいです。トイレトレーは成犬になっても使え、よく使う場所におけるサイズのものを選びます。ケージ用や遊び場用など、複数用意するのもおすすめです。トレーに敷いて使うトイレシートも用意してくださいね。
他には食事に必要な食器と給水器、ブラッシングに必要なソフトタイプのスリッカーブラシやコーム、シャンプー・リンス、移動に必要な首輪、リード、キャリーケースを用意します。季節によってはペットヒーターや保冷シートも必要になります。また、おもちゃもワンちゃんの楽しみ、ストレス発散のためにおすすめです。

トイプードルの食事

food

①必要な栄養素

トイプードルをはじめとした犬は人間と同じ雑食性の生き物です。このため6大栄養素である炭水化物(糖質)、たんぱく質、脂質、ビタミン、ミネラル、水分を摂取することが必要です。特に体作りに必要なたんぱく質、免疫力を上げて体調も整えるビタミン、骨のもととなるカルシウムなどのミネラルは重要な栄養源ですので、積極的に取り入れた餌を用意しましょう。

②ドッグフードの種類

ドッグフードには様々な種類がありますが、硬さによって大きく2種類に分かれます。
1つ目はウェットフードという柔らかい種類です。水分を多く含むため食べるだけで同時に水分補給もできる、柔らかいため歯が弱くなっても食べることができる、匂いが強くて食いつきが良いといったメリットがあります。しかし口内に残りやすく歯石になりやすい、夏場であれば容器から出した後は痛みやすいといったデメリットがあります。

2つ目はドライフードです。こちらは硬いためあごが鍛えられるし、歯石にもなりにくいといったメリットがあります。また、用途に合わせた様々な機能性の高いフードも豊富です。逆にあごが弱くなってくると食べづらい、適切な栄養素を含んだフードを選ぶことが難しいといったデメリットがあります。この2種類のほかにもドライフードよりも水分量の多いソフトドライ、セミモイストといった種類もあります。

硬さのほかにも年齢に合わせて分類されたドッグフードもあります。
1つ目は子犬用で、成長していくために特に必要なたんぱく質やリン、カルシウムを豊富に含んでいます。
2つ目は成犬用ですが、このころはワンちゃんの体の状態や運動量によって必要な栄養の量や内容が大きく異なってきます。目安量を参考にしながら、体調に合わせて量を調節しましょう。
3つ目は老犬用です。老犬になると運動量が減ることも多く、寝る時間が増える傾向もあります。このためたんぱく質が多く、低カロリーに調整されています。また低下してしまった機能を補う栄養を多く含むものなどさまざまな種類があります。いずれも与える時期などは個体差がありますので、体調に合わせて選びましょう。

③こんな食べ物はあげちゃダメ!

NG

人間が食べられる物でも、トイプードルにとっては毒になってしまうものがあるため、注意が必要です。まず特に危険なのがネギ類(玉ねぎ、ネギ、ニラ、ニンニク、ラッキョウなど)です。
これらは貧血や呼吸困難、下痢、嘔吐などの症状を引き起こし、最悪死亡してしまいます。火を通していても危険には変わりない為、調理済みの食べ物でも注意しましょう。またチョコレートに含まれるカカオ類は痙攣や嘔吐、発熱を引き起こします。他にも危険な食べ物としてアボカド、キノコ、ブドウ、レーズン、ナッツ類(特にマカダミアナッツ、クルミ)、生肉、生魚などが挙げられます。こんにゃくなどの消化に悪い食べ物も注意が必要です。

トイプードルのしつけ・トレーニング

①上手なコミュニケーションの取り方

しつけをする前に、何より大切なのは信頼関係を築くことです。ワンちゃんと接する際には、笑顔で、そして落ち着いて話すようにしましょう。堂々とした態度はワンちゃんに安心感を与えるだけでなく、飼い主の立場の方が上だということを理解させることができ、その後の指示やしつけもスムーズになります。
ただ、気を付けなければならないのはワンちゃんを自分の目線よりも上に持ち上げてはならないということです。かわいくて寝ながらお腹の上に乗せたり、高く持ち上げたくなったりしてしまうかもしれません。しかしこれはワンちゃんの立場の方が上だと勘違いさせてしまい、主従関係を乱してしまうこともあるのでやめましょう。

②どうやって褒める?叱る?

ワンちゃんが正しい行動をとれたときには思い切り褒め、逆に思わしくない行動をとった時にはしっかりと叱ってあげることが大切です。そしてこの褒め方・叱り方にはコツがあります。
まず褒め方ですが、言葉だけでなく表情や身振り手振りも使って、少し大げさに褒めてあげましょう。にっこり笑って声のトーンを高くし、撫でたり抱っこしてあげたりもします。この時名前を呼びながら褒めるのもとても効果的です。次に叱り方ですが、褒め方とは逆に低いトーンで、短い言葉で叱ります。この時名前を呼んではいけません。叱るときに名前を呼ぶことを繰り返すと、ワンちゃんは名前を呼ばれるたびに叱られると思って怖がるようになってしまいます。

③室内での生活に必要なしつけ

トイプードルは好奇心旺盛なので、部屋にあるおもちゃや観葉植物、人の食べ物などもかじったり、食べたりしてしまいます。安全のために部屋を片付けることはもちろんですが、食べてはいけない物を口にしたときには即座に叱り、食べてはいけないことを理解させましょう。

④散歩に必要なしつけ

犬のしつけ

散歩に行くとき、ワンちゃんの思い通り、自由にばかりさせてしまっては危険です。初めての散歩はある程度自由にさせていても、慣れてきたら徐々にしつけを開始しましょう。生後6か月頃からは主従関係をはっきりさせ、飼い主がリーダーシップをとる歩き方、リーダーウォークを覚えさせます。やり方はリードを短く持ち、ワンちゃんを自分の横で歩かせます。そして前へ行こうとしたらリードを引いて自分のもとに戻し、後ろや左右に行こうとしたら反対方向へリードを引っ張ります。これを繰り返すうちに主従関係を理解し、飼い主について歩いてくるようになります。また、リードを引っ張る癖がある場合は、引っ張られたら歩くのをやめてその場に立ち止まる、という流れを毎回繰り返しましょう。

⑤無駄吠えをやめさせるには

無駄吠えをしてしまう場合には叩いたり怒鳴ったりするのではなく、無視したり遊びをやめてしまったりしましょう。これで無駄吠えが止まった場合にはすぐに褒めてあげます。ただ止まらないからと長時間無視するとストレスの原因になります。15分くらい経ったら無駄吠えが止まるまで部屋を出る、言葉でダメと伝えるなどアプローチを変えましょう。このように無駄吠えがなくなるまで無視、注意、褒めるという流れをくり返します。

⑥トイレトレーニングの仕方

トイレトレーニングには、トイレシートとサークルを用意します。まずはワンちゃんをサークル内のトイレに連れて行き排泄させます。終わったらサークルから出して遊ばせましょう。
子犬の場合は30分~1時間間隔で排泄するため、30分ほど遊んだらサークル内に戻し、トイレの上で排泄させます。成功したら思い切り褒めてあげましょう。これを繰り返すことでトイレの意味と場所を覚えてくれます。成犬の場合は同じ手順で、排泄間隔が2~4時間であることを踏まえて時間を調節して行いましょう。

⑦噛み癖の直し方

ワンちゃんが人や他の犬を噛んでしまうのには様々な理由があります。それぞれの理由に合わせてしつけの仕方を変えましょう。
まず甘噛みやじゃれついて噛んでくる場合は、その場を離れたり止めるまで無視したりします。わがままや要求を通すために噛むのなら無視し、噛んでも思い通りにはならないと覚えさせます。うっかり噛んでしまった場合には大きな声で、大げさに痛がりましょう。いずれの場合も噛むのをやめたらしっかり褒め、噛まないことはいいことだと覚えさせてあげてください。

⑧留守番の覚えさせ方

留守番ができるようにするためには、徐々に飼い主と離れる時間に慣れさせていくことが必要です。まずは数分間だけ隠れてワンちゃんの視界から消え、一定時間が経ったら姿を見せる、ということを繰り返します。この時間を徐々に長くしていくのです。するとワンちゃんは飼い主の姿が見えなくなっても必ず帰ってくると学習して、長時間の留守番でも不安になりにくくなります。
なお、出かける前や帰ってきたときにワンちゃんに特別なコミュニケーションはとらないようにしてください。気づいたらいなくなっている、帰ってきているという状況が理想です。また、留守番中に遊べるおもちゃや食べられるおやつを用意しておくことも、留守番に抵抗を持たせなくする方法としては有効です。

トイプードルの健康

トイプードルの健康

①かかりやすい病気やけが

トイプードルでよく見られるのは関節の病気(レッグペルテスや関節リウマチなど)や骨折、皮膚疾患(涙やけや外耳炎等)、目の病気(白内障や緑内障など)等です。また、低血糖のような内分泌系の病気も多くみられます。
関節のけがの中でも特に多いのが膝蓋骨(膝のお皿)脱臼です。後ろ足に生じやすく、後ろ足を上げたまま歩いていたり、触った時に痛がったりしたら脱臼の可能性があります。
そして注意が必要なのが白内障や緑内障です。これらは視力低下を伴う病気ですが、犬は発達した嗅覚により視覚をある程度カバーできてしまいます。このため見落としやすいので、少しでも不自然な行動があれば受診しましょう。

②去勢・避妊はさせた方がいい?

去勢・避妊は望まない妊娠を防ぐために必要な手術ですが、実は他にもメリットがあります。1つ目は高まった性欲を満たせないために生じるストレスの軽減です。性欲が減退することで穏やかになり、突進などの危険な行動や喧嘩なども減らせます。2つ目は前立腺肥大や卵巣腫瘍をはじめとした、性ホルモンの働きによって生じる病気の予防です。これは発情期を迎える前に手術を行った場合で特に効果が高くみられます。また、手術によってより長生きするようになるとも言われています。

手術に最適なのは生後6か月~1歳までです。1歳を超えたワンちゃんを迎えた場合は、できるだけ早く手術を受けさせるといいでしょう。また料金はオスで2~3万円程度、メスで3~5万円程度が相場とされています。

③ワクチン・予防接種は必要?

ワンちゃんが感染症にかからないようにするために、予防接種をうけるという方法があります。年1回受けることが義務とされている狂犬病予防注射のほかに、任意での摂を推奨されているのが混合ワクチンです。
混合ワクチンとは、犬が感染しやすい病気を予防するための予防注射で、予防できる病気の数によって2種・5種・6種・8種・9種混合ワクチンと分類化されています。子犬が産まれた時には母親から受け継いだ免疫を持っているのですが、離乳の時期には徐々に免疫が減ってしまいます。このため混合ワクチンによる免疫の再獲得が必要になるのです。特に死亡率や危険性の高い疾患を予防するワクチンから順に含まれているので、一般的には8種混合ワクチンが選択されますが、最低でも2種混合ワクチンは接種しておきましょう。
ただ、ワクチンは毒性を弱めた毒であるため、体が小さいワンちゃんの場合は種類が多すぎると危険な場合があります。どのワクチンにするかは獣医と相談して決めましょう。
なお、摂取のタイミングは生後50日ごろに1回目、80~90日頃に2回目、その後は1年に1回のペースになります。
他にも罹患すると死亡してしまうフィラリアを予防する薬や、アレルギーの原因となるノミ・ダニを予防する薬もあります。大切なワンちゃんを守るためにも、摂取を検討してみてください。

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